わくわく旅日記 北海道

初めての飛行機 〜搭乗・離陸〜

 2005年6月18日。
 15時35分京急蒲田発。
 15時42分羽田空港着。

 まずは2階で搭乗手続。この機械に券を入れればいいのだな。でも本当にいいのか? 入れて大丈夫なのか? 入れちゃうぞ入れちゃうぞ入れちゃうぞうわぁ〜。
 席を選べと。窓際は既に空席なし。あとは「前方」「中程」「後方」のどれか。どこが面白いのだろう。わかんないから中程をポチッ。
 次は手荷物を預けるんだったか。ええと昇りエスカレーターがあるけど、上に行っちゃっていいのだろうか。
 近くにいた係員に尋ねると、「3階にありますので搭乗手続を済ませてから預けて下さい」。
「搭乗手続はどこで?」とこの旅行一発目のボケ。今したじゃないか。突っ込んでくれる人がいないのが余計に悲しい。
 手荷物6kg也。
 搭乗まで時間があるのでロビーを徘徊してみる。ここで土産を買ってもよかった気がする。かさばらず、おいしそうなのが結構ある。
 16時を回ったところで金属探知機のゲートへ。荷物を係員に渡してくぐる。
 眼鏡が引っ掛かるとかベルトのバックルが引っ掛かるとか銀歯が引っ掛かるとかいうこともなく通過。コントでハゲが金属探知機に引っ掛かるというネタがあった(かつらを被ると通過できる)が、そんな気の利いたことも起こらずほっとしたような残念なような。
 搭乗口に向かう途中、飛行機が目に入る。考えてみればこんな間近で見るのは初めて。間近といっても100メートルは離れていたが、それでも迫力に圧倒された。
 搭乗時刻となり、搭乗口を通る。ここは電車の自動改札と変わらない。電車のパスネット(カード)を入れるというボケを思い付いたが実行に移す度胸はもちろんない。

 これから乗る飛行機。通路で立ち止まってデジカメをいじるのはかなり恥ずかしい。

 搭乗から数分後、飛行機がおもむろに後退を始める。もしやこのまま加速して後ろ向きに離陸するのかと思ったが違った。
 手荷物収納棚の戸が半開きになっていたらしく、スチュワーデスが私の斜め前の座席のフチにヒョイと飛び乗って戸を閉め、飛び降りてしとやかに「失礼しました」。ギャップがなんかよかった。
 一旦停止し、前進を始める。そのまま加速するのかと思えばさにあらず、一定の速度で進み、時折減速もする。赤信号だろうか。というとても面白いギャグを思い付いたところで飛行機がまた停止。

 ピンポーン。
 離陸のアナウンス。
 ドキドキ。
 轟音。
 加速。

 あれ。

 こんな短時間の滑走で離陸しちゃうの。想像よりかなり呆気なかった。
 滑走時の加速や離陸時のフワリとした感覚は体感ゲームさながらで(そりゃ逆だ)面白い。
 窓の景色に目をやると、曇り空と排気ガスが私の札幌への旅を祝福しているかのようだった。
 16時30分離陸。