わくわく旅日記 北海道

うきうき観光 小樽編 〜君はなぜ小樽歩くか〜

 昨日行ったラーメン屋の主人に勧められた寿司屋で遅めの昼食。変な店だと本当に腐りかけた刺身を出したりするらしいが、この店は安心だしおいしいという。
 手頃な値段の握りセットと、あとはお茶! と思っていたのが、うっかり地酒を注文。「白馬」なるにごり酒。
 寿司屋でこんなことを言っては身も蓋もないが、どうもカウンター席というのは落ち着かない。
 寿司は……おいしいのかな。二晩飲んだ後で胃がくたびれて、いまいち味がわからない。周りの客がおいしいおいしいと言っているから、きっとおいしいのだろう(なんちゅうレポートだ)。寿司飯は薄味で私好み……ではない。どうもにごり酒は寿司には合わない気がするが、好みの問題だろうか。普通の日本酒にすればよかったと後悔。
「○○ラーメンの紹介で来ました」と言うと、小さなウニ・イクラ丼をサービスしてくれた。あの、胃が……。そして私はウニもイクラも食べられなくはないが好きでもない。
 量を持て余している様子を気取られ、「多すぎたら残してくれていいですよ」と言われてしまう。全部食ったさ。

 小樽の寿司で元気いっぱい。さあ観光を続けよう。
 続けるの? まだ?


 運河の西側の通りを北へ進み、中央橋を渡って東側(海側)の店を見て回る。
 二十歳前後の女性に「写真撮ってくれますか」と声をかけられる。今時珍しいフィルム式。建物をバックににっこりVサインする女性をパシャリ。
「ありがとうございます。」
「ふふっ、ちゃんと撮れてるかな。ところでお一人ですか。実は僕も……あの、ちょっと、お〜い、歩くの速いですね。」
 なんてやり取りはもちろんなかった。断じてなかった。なかったんだよ!!

 浅草橋まで歩いた後は、運河沿いの散歩道を北へ。照り返しがきつい。「似顔絵描きます」のおじさんがいた。描いてもらおうかと一瞬思ったがやめた。
 再び中央橋まで来た頃には足元が少々ふら付いていた。君はなぜ小樽歩くか。

 違う方角へも足を伸ばしてみるかと小樽駅へ。
 小樽水族館――今から行っても閉館間際。そういえば観光ガイドになんかすごい教会が載っていた。小樽駅の南側。行ってみよう。

小樽ならではの建造物

 地図を見ると近くに見えるが……運河付近と縮尺違うじゃん。しかも上り坂。
 意識朦朧となりながら、ふと顔を上げると……

東京にワープ

 教会に到着。結構遠いじゃないか。見るのは30秒。
 確か同じ方面に展望台が……遠い。やめ。

 力尽きて駅のそばの喫茶店へ。みっくすじゅ〜すを注文。店員がなにやら挙動不審。こちらから見える場所で飯を食うな。
 妙な味のジュースを飲み終え、小樽駅へ。小樽の夜景はパス。帰る。
 ホームに着いたすぐ後に電車が来る。海がよく見える左の窓際の席を陣取る。
 小樽の海。ばっちり見えました。すぐ寝ちゃいましたが。
 16時36分札幌着。
 運河公園行くの忘れた。