(2001.4.20〜2001.5.23)

1751 それはですね 投稿者:相馬契太 01/04/20 Fri 10:38:24
  >強い男子が主人公では、担えないんです。きっと現実世界で
>ナイーブだから、ウソっぽくなってだめなんだろうと一人で納得。

 その通りです。もう少し正確に言うと、彼らは悩むんです。
 それこそ“敵”が目の前にいても悩むんです。
「自分がこのロボットを動かしていいのか」とか、
「なぜ自分が戦わなくちゃならないのか」とか、
「そもそもあれは本当に“敵”なのか」とか。
 うるさいバカ。戦え。
 そんな悩みは男の子のものじゃありません。
 それは近代的自我に目覚めた青年のものなのに。
 肉体と精神のギャップです。
 男の子は悩まないんですよ、そこで。
 そういう肉体(器)があったら、それは自分そのものなんです。
 だから苦しまない。
 悩んだらそこで“男の子”じゃないのね。
 で、女の子の場合はどうなのかなあと。
 悩んじゃうんだろうなと俺は思うのですが。
 過剰な肉体とか、背負うべき精神的負荷とか、いろいろ。
 それでロボットに乗ったら、そりゃエヴァンゲリオンでしょうな、と。
>アリエさん
「母子密着精神感応型」の起源ですか。俺が見てた中では、ライディーンかな。でも、ヤツは苦しまなかったな。痛がってはいたが。
 ザンボット3もそうでしたっけ?

>A渡辺さん
「男も女も破壊が好き」というのは永井豪を見てるとそう思います。
 キューティー・ハニーやあばしり菊の助とかですね。
 でも、それは永井豪という特殊な作家だからこそ、という気もします。
 あの人は男も女もないから。
 この間読んだ少女マンガ論(タイトルも著者も忘れた)に、やはり、セーラームーンのことが書かれていました。
「戦いだした女性たち」ということで。
 でも、それは俺の求めるものとは違うんです。
 彼女たちは共同体のために戦うんですよね。それ以外の選択がない。
 それこそ社会化してるんですよね。それがつまらん。
“戦う男の子(男性ではない)”は共同体のために“も”なんですよ。
 いや、だいぶん俺の希望と思い込みなんですが。
 だから、セーラームーンは、俺の中では“女の子の形をした男性”なんです。

 またまた、わからなくなった。また来ます。

『ワンピース』読んでますよ。
 俺の感覚では、ああいう話にああいう女性キャラはいらない。
 話が遅くなる。足手まといじゃない女性キャラを出せと。
 あと、喝を入れるような女性とか。いらないよ。

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1752 セーラームーンは女の子でしょう 投稿者:A渡辺 01/04/20 Fri 12:41:50
  相馬さんへ
 私は逆な見方です。
 キューティーハニーは女の子の肉体を持った男性でしょう。肉体は読者サービス。けっこう仮面まではっきり打ち出すのは少ないけれど、セミヌードだったり、体の線が浮き出るような制服だったりするのは体を見せるためだけが目的でしょう。男目線ですよね。

 セーラームーンは見せる肉体じゃないのと、実際に幼稚園児の年齢の女の子に受けているところが男目線じゃない証拠かな。
1753 区分 投稿者:相馬契太 01/04/20 Fri 13:39:28
   混乱しそうなので一応。

 男の子と男性、女の子と女性はわけてます。

 男性の中にも男の子も女の子もいるし女性もいると思いますが、
 それを言い出すと混乱が深まるばかりなので置いとく。

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1754 先駆け 投稿者:加藤浩司 01/04/21 Sat 00:28:10
   考えたこともない話題で盛り上がられるとなんか腹立つな。

 悩むヒーローの先駆けは「鉄腕アトム」か。
 この漫画を性差にあてて述べよ。

> (なんて書いて去ると、加藤さんはどう書くのだろう)

 女は一歩引いて男に仕えよ。
1755 ワンピース 投稿者:相馬契太 01/04/22 Sun 20:25:15
   よく考えると、あの女の子には航海法という特技があるのだった。
 それならば、いてもよし。
 アトムは近代的自我に悩む男の子なのですよ。
 それがどういうものかはいつかまた。
1756 ますますわからぬ 投稿者:加藤浩司 01/04/24 Tue 00:11:33
   それはもしや絶対矛盾の自己同一というやつですか。
1757 アトム 投稿者:相馬契太 01/04/24 Tue 09:49:33
   近代的自我の悩みとは簡単に言うと、
「自分はなぜここにいるんだろう」とか「本当の自分とは」とかいったたいして役に立たない考えのことです。“自分”とか“個”というものが現れるのは近代になってからのことなので(日本でいうと明治以降)。
 近代では、完成された“真の自分”というものが存在することになっていて、そこに到るまでの“自分”は当然未完成ですからイコール“子ども”です。
 つまり、必然的に近代人はいつまでも未完成で、いつまでも“子ども”ということになります。
 アトムが子ども型のロボットで、いつまでも大きくならないのは、これを体現してるからでしょう。

 さらにアトムは捨て子です。天馬博士でしたっけ? 自分の子どもを事故で失い、その代わりにアトムを造るが、捨ててしまう。
 ここでアトムは存在意義を見失う。そして、「ぼくはなんなのか」という近代的自我の悩みに陥る。それを救うのがお茶の水博士やひげオヤジで、彼らによって“社会的な存在意義”を与えられたアトムは、それを手放さないために戦わねばならないという、かわいそうな運命です。
 そこから先のストーリーは忘れました。
 まあ、しかし、当然自分の敵にも同じものを見たりするんだろうな。
 もしくは、「本当にこれが自分のしたいことなのか」とか悩むのだろう。

 まあ、とにかくアトムは近代的自我もしくは近代家族の悩みのモデルとして見るととてもわかりやすい。性差ということで言えば、社会的使命を帯びることで存在意義を見出すというのは、男性的ではありますね。
 でも、現在はそうでもないのでは。関係なくなってきてるから。確実に。

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1758 実存するってー本当ですか〜♪ 投稿者:アリエ 01/04/24 Tue 15:01:49
  相馬契太さん。
>ライディーン
 正解です。
 それと、アニメに詳しいともだちに訊いてみたら、女性のロボット操縦者第一号は「マジンガーZの弓さやかちゃん」だそうです。「アニメ版の設定では、アフロダイAの方が先に起動していたので、兜甲児くんより、先にロボットに乗っていた可能性すらあります。」とのこと。
 アフロダイAって、なんだ????? オロナミンCより効きそうだ。(ぼけ)
 男の子を主人公にした方が、ロボットの玩具が売れるからだ。という大人の経済の事情も大きいけれど。それもまたジェンダー街道まっしぐらですね。大人が作るものだから、仕方がない。

 ところで、男の子と男性、女の子と女性、をわけているのなら、みんなにわかるように定義を明確に述べよ。


加藤さん
>> (なんて書いて去ると、加藤さんはどう書くのだろう)
> 女は一歩引いて男に仕えよ。

 そういう尊敬できる素敵な男に出会ってみたい。なってください。

 アトムって性的な感じがしない。子ども体型のせいじゃないと思うのだけれど、どうでしょうか。ジェンダーの外に出したかったんじゃないかな。(それとも幼児性愛の変態にはぐっと来るとか……。あれってなにに欲情するんでしょうかね。)
 アトムは、社会的責任に目覚めなかったら、R田中一郎のようになっていたのだろうか。

「ワンピース」に女の子を出したのは、冒険ものに女の子を出さないと女の子や女性団体に文句をいわれるからだと思った(笑)。
 仲間であって、世話人とか足手まといのお人形さんじゃないところが、好感もてます。マンガ家が世代交代したせいかもしれないけれど、対等の女の子を出すことに、編集者はすごく気をつかって描かせていると思う。

 イスラム圏のどっかの国で、ポケモンが全面禁止になりましたね。なにかが、教えにそむくらしい。
 きょねんトルコで、ポケモンごっこした子が怪我して、放映中止になったのとはわけが違う。
 神と対等に渡り歩くなんて、すごいな、ポケモン。
1759 女の子は社会を背負う 投稿者:相馬契太 01/04/24 Tue 15:41:53
  >アリエさん
 ああ、そうですね。弓さやかだ。アフロダイA懐かしいな。
 胸がミサイルで飛ぶんだよな。あのビジュアルはすごい。
 で、弓さやかは最初から正義の味方の人類の味方で戦うんですが、それがこう、俺には気になる部分なんです。セーラームーンもそうだ。
 女の子が戦うときには、なぜか大義名分がいるようで。
 突き詰めていくとナウシカに行き着くのかしら。
 それは例えばジャンヌ・ダルクなのか。少女信仰なのだろうか。
 女の子は人柱となっているのだろうか。そんな気がするんですね。
 宮崎駿が嫌いなのはそのせいだな。うん。
“戦う女の子は社会を背負う”。それは一緒にいる男の子には窮屈ですね。
 男の子は遊んでるんで、オルレアンで目覚めたわけじゃないから。

 アトムは性的だと思うけどな。アトムが大きなロボットにやられていて、SMに目覚めた人とかいないのかな。欲情という点では手塚治虫はかなりすごい。
 ビニルマニアとかも好きそうな気がしますが>アトム

『ワンピース』みたいな物語に登場人物の成長は不要と俺は思います。
 仲良し同士で集まって楽しく過ごすという世界。
 そこに女の子を入れるとつい“成長”しちゃうんですね。
 わかりやすく他者だから。他者がいて、それをひっくるめて楽しめるというのは好ましいと思います。

 ポケモンがそんなことに。全然詳しくないからなんとも言えないけど、怪獣の名前に「アラー」とか「マホメット」とかそんな名前のがいるのでは。
「アラゴン」とか。「マホメトン」とか。

>ところで、男の子と男性、女の子と女性、をわけているのなら、
>みんなにわかるように定義を明確に述べよ。

 すみません。撤回します。
 かつて俺がそうだった存在が「男の子」なんです。そのときそばにいた同年代の女性が「女の子」なんですが、それは「みんなにわかるように」説明するのは無理だものな。なしなし。

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1760 ウラン>アトム 投稿者:加藤浩司 01/04/25 Wed 00:25:05
   手塚治虫は、ウランを登場させてからアトムを描く気がしなくなったとか。なんのこっちゃ。

> > 女は一歩引いて男に仕えよ。
>  そういう尊敬できる素敵な男に出会ってみたい。なってください。

 私はそういう素敵な男に仕える女性に仕えたい。

> 女の子が戦うときには、なぜか大義名分がいるようで。

 あんれ、「正義の味方」はむしろ男向けアニメの典型のような。それとも「あしたのジョー」なんかと対比してるのかな。スポ根なら「アタックNo.1」や「エースをねらえ」に大義名分はないと思う。

 映画の試写会に行って来た。感想でも書くか。
1761 妄想の男 投稿者:相馬契太 01/04/25 Wed 10:51:38
  >>女の子が戦うときには、なぜか大義名分がいるようで。
>あんれ、「正義の味方」はむしろ男向けアニメの典型のような。

 ん〜やっぱり俺の思い込みの部分が強いのかな。
 男の子は「正義の味方もできる」、女の子は「正義の味方しかできない」、という気がするんですが、そんなことはないかな。
 もっと簡単に言うと、男の子が戦うのに「正義の味方」という大義名分はいらないが、女の子が戦うのには必要だ、と。
 こういう言い方をするとジェンダーで話が済んでしまうので、もう少し違う言い方をしたいところだが、思い浮かばない。

 男の子の男の子性はアナーキーさだと思うのです。

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1762 女のバヤイ 投稿者:加藤浩司 01/04/25 Wed 12:22:14
   まとまった意見が言えるまでにはまだ時間がかかりそう。永久に無理という話も。
 乱暴な説。
<女は野心を持たない>
 これはどうでしょう。

 つまり女の場合正義はとことん気高く、悪はとことん邪悪。
 何が「つまり」なのかよくわからない。
1763 正義の味方の女の子 投稿者:あすかつぐよし 01/04/26 Thu 00:44:58
   何か、自分を呼んでいる論議なので参加。

 ロボット物に限って言えば。
「機動警察パトレイバー」の泉野明なんか、あまり大義名分の無い女性ロボットパイロットな
気がしますね。
 何しろ「レイバーに乗りたい!」だけで戦っている様な子だから。しかも、警察官…。
 ただ、この子は「女性」としての描き方はあまりされていません。
 周りのキャラクターを描く場面が多かったってのもあるけど、比較的キャラ立ちはしていなかった印象があるなあ。

 アリエさんの「母子密着精神感応型」のロボットで思い出したのは、サンライズって事で「ブレンパワード」かと思いました。あれも亜エヴァな話だったから。(と、書いているが、実は見てない)

 しかし、こうしてロボットアニメの議論が展開されて行くと、改めて「富野由悠季」氏の存在が良くも悪くも多大な影響を与えているのが分かりますな。

 俺、本職(この前まで)の人なのに。
 逆に論理展開難しいや。注釈多すぎる文になりそうで…(笑)

 あ、でも。加藤さんの「女は野心を持たない」はある意味当たっているのかも。
 近親を守るやら、町を守るやら。その程度の「目的」はあってもそれ以上の事を考えないのが女性…ってパターンが多かった気が。
 ……ガンダムにキシリアとかいるなあ。ええい、富野め。

 …だから、論理と言うよりはこれは知識の羅列だ。
 情けない。多すぎるのもダメなのね。知識って。

http://www.memorize.ne.jp/diary/13/27561/index.html
1764 Re: ウラン>アトム 投稿者:A渡辺 01/04/26 Thu 18:26:33
  >  手塚治虫は、ウランを登場させてからアトムを描く気がしなくなったと
> か。なんのこっちゃ。

 アトムがキャラクターとしてバイ・セクシャルだからでしょう。
 アトムの出生譚とレオの出生譚を比較するとよく分かります。
アトムは
  天馬博士の亡き息子飛雄の身代わりとして作られます。ところが、思惑通りに
 成長しないアトムをサーカスに売り払います。
  こうした不幸な境遇から天馬博士のかつての同僚・お茶の水博士によって助け
 出されます。
レオは
  アフリカのジャングルの王・パンジャの子として生まれます。ところが、出生
 前にお母さんが人間に捕まって動物園へ売り払われます。
  貨物船の中で生まれたレオは母ライオンの言いつけにより、単身檻を抜け出
 し、貨物船から海に飛び降りて脱出します。

 アトムはシンデレラや白雪姫のように新たな庇護者によって助け出される「女の子」キャラクターです。レオは自ら危機を乗り切る「男の子」キャラクターです。
 「男の子」の設定なんだけれどその性格付けは「女の子」という「両性」あわせ
持っているんですね。だから当時のキャラクターとしては例外的に「悩む」んで
しょう。体の線も(当時のマンガとしては)妙に色っぽいですしね。
 両性のうちの「女の子」性をウランちゃんに取られてしまえばキャラクターとして単純な「男の子」化に向かってしまう。その辺りが手塚治虫が苦しんだのでは
ないでしょうか。

 手塚治虫のルーツは宝塚ですから作品が「宝塚」的なものが色濃く残ってます。
 アトムと表裏一体をなすのが「リボンの騎士」です。
 サファイアは女の子として生まれながら、天使が間違えて「男の子」と「女の子」の2つの心を呑ませてしまいます。その上、王家の血統を守るために「男の子」として育てられます。
 時として「男の子」として敵と戦い時として「女の子」として愛を振りまく。
 もう一人のバイセクシャルのキャラクターです。

 あまり知られていない作品に「キャプテン・ケン」があります。ネタをばらすわけには生きませんが、女の子の水上ケンと男の子のキャプテン・ケンが出てきます。そしてこの二人はそっくりなんです。そして二人は同時には現れません、時として「女の子」水上ケンが、時として「男の子」キャプテン・ケンが現れます。
 時期は前2作より新しいけれど初期の手塚作品にみられるバイ・セクシャルなキャラクターの一人ですね。
1765 ははあ 投稿者:相馬契太 01/04/27 Fri 10:54:33
  >アトムはシンデレラや白雪姫のように新たな庇護者によって助け出される
>「女の子」キャラクターです。
>「男の子」の設定なんだけれどその性格付けは「女の子」という「両性」あわせ
>持っているんですね。だから当時のキャラクターとしては例外的に「悩む」
>んで しょう。体の線も(当時のマンガとしては)妙に色っぽいですしね。
>両性のうちの「女の子」性をウランちゃんに取られてしまえばキャラクター
>として単純な「男の子」化に向かってしまう。
>その辺りが手塚治虫が苦しんだのではないでしょうか。

 なるほどね。そういう捉え方もありますね。
 拾われたアトムが“社会的役割”を与えられて自分の存在を確認したというように捉えれば男性的キャラクターになるし、そうではなくて、“愛情”を与えられて自分の存在を確認したと捉えれば女性的キャラになるんですね。そうかそうか。

 ウランちゃんというのは、しかし、なんのために出てくるんでしょうかね。
 俺にはアトムの奥さんとしか見えないんだけど。
「みなしごを引き取り養子とした会社社長。その期待に沿うよう、懸命に働くみなしごに、ご褒美として結婚させ家庭を持たせた」
という図式が浮かんでしまうんですが。
 ホームドラマのアトムを描いてもなと手塚治虫は思ったのか。

 でも、A渡辺さんの考えの方がより手塚治虫的である気はする。

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1766 何の話をしているんだかわかっていなくてもいいですか
投稿者:アリエ 01/04/27 Fri 14:27:07
  「女の子は野心をもたない」のではなく、
「女の子は野心をもたないものと描かれてきた」ではなくては、違うと思う。
 女の子だって、野心はあるげな。ふるくさい事例を挙げれば玉の輿だって野心だ。他力本願みたいだけど、そのために自分を磨く努力をしているのだから、世界征服のため筋肉つけている少年とやっていることはたいして代わらない。
 社会的な野心をもつ女の子はたくさんいたけれど、成長途中で現実に直面し、挫折してきたんだ。いまは、挫折がないらしい(就職してはじめて感じる?)。世代差を感じるなり。
 すでに評論家がかいているけれど、過去のアニメ類は、野心をもった女は、悪役しか役がなかった。なぜか少女ではなく大人の女なのだ。少女は正義であり、守るべきものであるという、処女神話が色濃くあったのだろう。悪い意味の父権に支配されていた。
 ところで「女の子」は初潮前と初潮後でも分けられると思う。が、そのへんは男性には難しいかもしれない。
 男の子アニメで「少女」として描かれているのは初潮前が多かったが、エヴァあたりの少女は初潮後だな。少女役の初潮区分なんかで調べてみるのも社会学として面白いかも。処女区分も面白いけれど(笑)。なんかオヤジみたいなこと書いてるなー……。

 シンデレラや白雪姫は、ディズニーによってゆがめられているから、ちょっと。お姫様モノの毒を抜いてみんなバカ姫にしてしまった。バカ姫で納得しないで〜。
 都合よく話を作りかえて世界に配給しちゃったディズニーは、すごいです。
1767 Re: 何の話をしているんだかわかっていなくてもいいですか
投稿者:相馬契太 01/04/27 Fri 15:30:55
  >女の子だって、野心はあるげな。ふるくさい事例を挙げれば玉の輿だって野心だ。
>他力本願みたいだけど、そのために自分を磨く努力をしているのだから、
>世界征服のため筋肉つけている少年とやっていることはたいして代わらない。

 あっはっは。そりゃそうだ。気に入った>世界征服のために筋肉
 いやー俺もがんばろう。

「野心を持」っては女の子じゃないですからね。野心や理論は男の領域とされているものだから、それを手にした時点で男扱いになるものな。
 女性なのに男扱いじゃ、それは“悪役”になりますよ。かわいくないもの。
 そして、かわいくない女性は酷い目にあいなさいというのは、意外と女性も支えている思考である気がしますね。
 源氏での弘徽殿の女御から続く話じゃないか。ねえ。
 しかし、そうして考えると、女性をかわいくさせておくために正義のためにしか戦わせなくなってしまったのか?
 そんなジェンダー丸出しの話じゃ少しさみしい。う〜む。

 男の子も精通前と精通後で変わるような気がするよ。

 今の女の子が挫折しないのは、母親のみならず父親も彼女たちに味方するからですね。“社会の立場”の代弁者であったはずの父親が手放しで味方をするようになれば、ドメスティックな部分と社会的な部分両方から認められたことになるんだから、大手を振って生きていけますからね。
 会社に入ってやっていけなくても、既に“社会で通じる”と父親から認可をもらってるんだから、平気で「この会社がおかしい」と考えるだろうし、そうすれば就職したって挫折なんて感じません。

 エヴァンゲリオンの少女が初潮後なら、それは女性キャラにもう1つ役割が加わったということでしょう。正義の使者であったり、守るべきものであったり、逆に男の子を暖かく包む母性であったしたところに、さらに、“性交渉の相手”という役割が付加されたんじゃないのか。
 従軍慰安婦ですな。言うなれば。

 これで男の子は相手にすべてを投げ出して楽になることができる。
 気持ち悪いったらないですね。そんなの“男の子”じゃないやい。

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1768 Re: 何の話をしているんだかわかっていなくてもいいですか 投稿者:アリエ 01/04/27 Fri 20:41:59
  > あっはっは。そりゃそうだ。気に入った>世界征服のために筋肉
> いやー俺もがんばろう。

 がんばって制服着てください。

> 「野心を持」っては女の子じゃないですからね。野心や理論は男の領域と
> されているものだから、それを手にした時点で男扱いになるものな。

 でも、本当は野心も理論も持っているからね。

 あと、なんとなくここではエヴァが新しいアニメという誤解があるようだけど、身内の合意だけでことわりなく書いているんならかまわないんだけど、その筋ではもう古いアニメだから、気をつけてくださいね。

加藤さん。
 例の映画は面白かったですかつまらなかったですか。詳しい感想文はいりません。
娯楽映画としてどうか、という点だけで結構ですわ。あの監督にそれ以外のものは求めてないから。
 あの日は、用事どころか、発狂したのでどこにもいけませんでした(笑)。

http://www.aririn.com/
1769 女ってやつは 投稿者:加藤浩司 01/04/27 Fri 23:55:11
   性差の主張の大部分は社会的抑圧と体力差を材料に反駁できてしまう。それを承知で言ってみたが、やはりこういう展開になるのか。
 その明快さが気に食わぬ。明快な説明に警戒心を抱くのは私だけか。性差にはもっと深い謎があるように思えてならない。

 社会的環境やチャンスは平等に与えられてしかるべきだが、それはそれ。
 同じだ同じだと言われると、女は事務処理が得意だとか、幼子には女親が必要とか、女は直感力に優れ論理性に欠けるとか、時代と逆行する価値観の肩を持ちたくなる。

 エヴァンゲリオンは観たことないので知らぬ。勝手に古い人の囲いに入れるでない。これだから女ってやつは……。

>  詳しい感想文はいりません。

 メール書き上げてからそんなこと言われても困る。いやまあ、詳しくは書いてないつもりですが。

>  あの日は、用事どころか、発狂したのでどこにもいけませんでした(笑)。

 生きる希望を与えてくれる映画でした。
1770 これだから男って 投稿者:アリエ 01/04/28 Sat 00:51:59
  加藤さん。
 映画の件、どうもありがとう。
 あっちのほう、私もタダ券ほしいのよ〜。でもまだ試写会の募集はしてないようです。(謎な私信) 確率高そうだけど、「となりの山田君」は当たったのよ。そのときも用事があったのでともだちにあげちゃって見てない。なぜか行けない日ばかり当たる。

>性差の主張の大部分は社会的抑圧と体力差を材料に反駁できてしまう。

 でもね、本当のところは、セクシャルな本能的な差もかなりあると思う。
 女性学なんかは、狭い範囲で研究しすぎたのが悪かったんだと思う。90年代以降の本を読めば、ちゃんと見直されているはずです。女系の部族とかの話、面白いです。
 ジェンダーではなく、男女のメンタリティが違うと思うことが、ここんとこしばしば。だからちょっとした反応の仕方で、ネカマとかって、わかってしまう。
 私としては、男性は、謎の生き物であって欲しいね。私は女尊男卑と思われがちだが、女よりも男が好きだ。多感な思春期に、じーちゃんから「女なんか高校行かなくていい」といわれたことがトラウマになっている。ううっ、いったいいつの時代の話だ(涙)。

 さて。それではしばしのお別れ。
 ありりんに会いたくなったら、愛情込めて、大きな声で呼んでください。……きっと呼ばなくてもそのうちまた出てくるとおもうけどね。
 おヒゲをお大事に。

http://www.aririn.com/
1771 投稿者:相馬契太 01/04/28 Sat 11:03:47
  > > あっはっは。そりゃそうだ。気に入った>世界征服のために筋肉
> > いやー俺もがんばろう。
>  がんばって制服着てください。

 男を包むものはほぼ全てが制度なので、その男がまとう筋肉というものは確かに“制服”だよなー。異論なし。
 で、じゃあ、“玉の輿”はなんなのかという話で、腐ったぬか床に蓋をするようなものじゃないのかとか、そう考えたりもするのだけれど、それが野心であるならば確かに制服たる筋肉と似たり寄ったりではある。

>でも、本当は野心も理論も持っているからね。

 わかってます。そんな。まあ、別にかまわないけれど。
 それを持っている女の人が嫌いな女の人の方が多そうだとも思う。

>あと、なんとなくここではエヴァが新しいアニメという誤解があるようだけど、
>身内の合意だけでことわりなく書いているんならかまわないんだけど、
>その筋ではもう古いアニメだから、気をつけてくださいね。

 俺はその筋の人じゃないから気をつけようがないけど、そうなのかと理解。
 アニメはもう殆どみ見ないから、時系列的に“新しい”アニメではあるけれど。
 テーマはどうかな。でも、俺の思い描くロボットアニメではないから、そういう意味でも“新しい”のかな。

 俺は女が嫌いなんじゃないかと思うこの頃。
 そして、大概の男も女が嫌いだと思うのだが、それが言えないばからしさ。
 もっと言っちゃえばいいのになと思う。
「女なんて嫌いだ」と。
 話がずれたが戻さず去る。
1772 制服というと 投稿者:加藤浩司 01/04/28 Sat 23:26:38
   タダ券といえば、大野雄二のライブチケットが当たった時はオフ会に重なって行けなかった。しかもそのオフ会を企画したのは私。

 なんだ、アリエさんは性差肯定派(という言い方は不適当かも知れぬが)か。

> ありりんに会いたくなったら、愛情込めて、大きな声で呼んでください。

 その時こそ僕をぷりりんと呼んで。

 相馬さんの制服というと、やはりセーラー服ですか。

 女性をそう仕立て上げるまでもなく、「すべてを投げ出して楽になることができる」対象を人間は昔から持っている。それは神様。おっと、女性を神聖視するなという話なのだからこれでは堂々巡りか。いまだ意見らしい意見書けず。

> 俺は女が嫌いなんじゃないかと思うこの頃。

 心配無用。きっと女性も相馬さんが嫌いです。

「近代的自我」という言葉は100年後はどうなっているのでありましょう。

 富野由悠季という人は論理的なようで全然論理的じゃないから、哲学かぶれみたいなのを結構輩出している気がする。
 話がブツ切れの飛び飛びだ。
1773 飲んだくれ宣言 投稿者:加藤浩司 01/04/30 Mon 00:42:12
   いやなに、10年ほど前に友達が家に来た時に買った酒の残りがまだ部屋にあるもので。以来友達が来ないのでずっとそのまま。
 家では一切飲まないことにしていたが、置きっぱなしにしてもしょうがないので飲んでしまえという話。

 まずはウォッカをロックで。なんか変な匂いがする。大丈夫か、これ。
 ううまじい。ウォッカ嫌い。今度は何かで割って飲もう。
1774 スクリュードライバー 投稿者:加藤浩司 01/05/01 Tue 02:41:56
   結局昨夜は小さなグラス1杯飲めず。
 今夜その残りにオレンジジュースをなみなみと注いで処分。
 更にボトルの底1センチ分のウォッカもオレンジジュースで割る。
 このスクリュードライバー、舌が痺れるな。大丈夫か、これ。
 ウォッカ<了>
1775 きりひと讃歌 投稿者:加藤浩司 01/05/05 Sat 00:25:23
   なんとなく、読んでいて憂鬱になる漫画を読みたくなり久し振りに読破。
 なんだ、傑作じゃないかこれは。手塚治虫ね。
 心の傷や重圧をここまで描き切った漫画を十代で読めば、そりゃ憂鬱にもなるわいな。
 しかし占部という男はもっと善人らしい人相で描いてくれた方が物語上の位置付けも人物像もよく伝わったのではないかと思う。なんか見るからに腹黒そうで、読者の誤解を招く。
1776 きりひと讃歌 投稿者:相馬契太 01/05/05 Sat 10:47:01
   一番初めに読んだ手塚治虫のマンガだな。
 あの時ぼくは9歳でした。意味がわかりませんでした。
 でも怖かった。
1777 差別は劣等感の裏返し 投稿者:加藤浩司 01/05/05 Sat 23:55:54
   なにやら教育NKHで、子供に議論させる番組をやっていた。番組名は不明。
 ほんの数分観ただけでストレスたまりまくり。

 どうもインターネット肯定派と否定派に分かれているらしい。
 問題は否定派は皆インターネット未経験ということ(多分)。それでも議論させる教育NHKは懐が深いのかバカなのか。

否定派「影(ネット)でコソコソやるのは卑怯。」
肯定派「普段自分を表現するのが下手な人がインターネットで表現している。
    それがなぜ悪い。」
否定派「パソコンやってるやつってオタクじゃん。」

↑「朝鮮人はアホ」とか言ってるのと一緒じゃんか。大体オタクってなんだ。

肯定派「パソコンを使っているやつはいい所も悪い所も知っている。
    使ったこともないやつが何も知らずに悪く言うのはおかしい。」
否定派「パソコンを知らない人間をバカにするな。」

 コンプレックスでもって人に差別的なレッテルを貼っておきながら、「知らない」ことを指摘されると「バカにするな」といきり立つ。ダメだこりゃ。いや、オタク呼ばわりの人とバカにするなの人は別だったか。

 肯定派が「キミらはパソコンやってないもんね、わかるわけないよ」なんて調子で物を言っていれば「バカにするな」と言うのももっともだが、実際にはパソコン(ネット)のよさを<具体的>に説明している。ここが重要。

 9歳で「きりひと讃歌」ってアータ……。
1778 鳥人大系 投稿者:加藤浩司 01/05/07 Mon 00:51:39
   これまた手塚治虫。
 長いこと全集の2巻しかなく話が見えなかったが、古本屋で1巻入手。なんだ、これも傑作じゃないか。「動物つれづれ草」といい、風刺の達人だ。

 焼酎に取り掛かったが、やはり蒸留酒は苦手だ。文字通り苦い。
 はじめロックで飲んだがまずかった。翌日ウーロン茶で割るがやはりまずい。今夜も残ったウーロン茶で割ったがとことんまずい。
 次は無難にサワーにするか。問題はハイサワーが手に入るかどうか。
 しかし1日1杯で「飲んだくれ」とは片腹痛い。だって2杯目飲む気しないもの。

 思い出したように「近代的自我」の話。
「のらくろ」は出世栄達というゴールが疑いもなく示されてたからなあ。それだけ。
1779 捨ててしまへ 投稿者:出羽桜 01/05/07 Mon 04:52:14
  >焼酎に取り掛かったが、やはり蒸留酒は苦手だ。文字通り苦い。
>はじめロックで飲んだがまずかった。翌日ウーロン茶で割るがやはりま
>ずい。今夜も残ったウーロン茶で割ったがとことんまずい。

 10年前に開けた酒だからマズいんじゃないの?
 そんなに無理して飲まなくても。
 あ「加藤浩司のそれやってみよう」なのか。
1780 いま気がついた 投稿者:相馬契太 01/05/07 Mon 09:15:41
   10年前って、何歳だ加藤。

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1781 10年前は既に 投稿者:加藤浩司 01/05/07 Mon 16:50:40
   なにしろ蒸留酒が嫌いなものだから、古くなって変な匂いなのか、もともとそういう匂いなのかわからず。
 よく考えてみるとこの焼酎は10年前に飲んだとき既に蓋が開いていた。

> 10年前って、何歳だ加藤。

 そんな昔のこと忘れました。
1782 10年前は 投稿者:出羽桜 01/05/08 Tue 02:16:25
   スケバン。
1783 Re: 10年前は 投稿者:相馬契太 01/05/08 Tue 13:06:02
  > スケバン。
しかも刑事。

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1784 マゼール公演チケット入手 投稿者:加藤浩司 01/05/13 Sun 02:21:34
  指揮:ロリン・マゼール バレエ:熊川哲也、下村由理恵、榊原有佳子、長田佳世
予定曲目: L.マゼール/「ア パール・ア ガール」(9/27)
J.シュトラウスII/オペレッタ「こうもり」序曲(9/28〜30)
J.シュトラウスII/ワルツ「美しく青きドナウ」 Op.314
J.シュトラウスII/ポルカ「雷鳴と稲妻」 Op.324
J.シュトラウスII/オペレッタ「理性の女神」序曲
J.シュトラウスI /ワルツ「パガニーニ風」
D.ショスタコーヴィチ/ジャズ組曲 第2番より、 セカンドワルツ 
S.プロコフィエフ:古典交響曲
R.シュトラウス/組曲「ばらの騎士」
熊川哲也の演目決定!ドン・キホーテよりグラン・パ・ド・ドゥ

2001.9/28(金)19:00    東京国際フォーラム(ホールA)

 関係ないが、生命保険を乗り換えることにした。
 掛け捨てなら年間3万円程度で済む。
1785 クマテツ(略すな!) 投稿者:出羽桜おやぢ 01/05/14 Mon 00:24:12
   日本人のクラシックバレエを見るのは、なんだか気恥ずかしい。
1786 ロシアアニメーション 投稿者:相馬契太 01/05/14 Mon 11:02:39
   この週末に稚内で行われたロシア・アニメーションの上映会を観てきました。
 面白かった。とても面白かった。
 あんまり簡単に比較するのはよくないのだけど、日本のアニメと比べたとき、ロシアのアニメは、まず"絵が動く"という単純な驚きと喜びを伝えてくます。
 比べれば、日本のアニメは小賢しい感じがする。
 コンピューター使えばいいってもんじゃないぞというか、油絵もクロッキーも砂も、なんでも動かしてしまうロシアのアニメは驚きの連続で、リアルさがどうのとかそういうケチな考えは吹き飛びます。
 あのね、リアルにしたいなら実写を使いなさいっての。実写を。
 そういう意味では、未見なのでなんともいえないが、あの、『となりの山田くん』だっけ、あれは評価できるのかもしれない。
 それから、音楽のグレードの高さ。それも動きとぴったりとあって、これはクラシックやバレエの伝統をうまく取り入れることができているからでしょう。日本のアニメはまず主題歌をなくしてみないかと、ふと思いました。いるのか、あれ。
 で、そうやって音楽と動きがいいとどうなるかといえば、セリフが減る。
 言葉じゃなくても動きでかなりの情報を伝えることが可能になるから。
 こうして見ると、日本のアニメはどいつもこいつもよくしゃべるなと、そんな気がしますね。心情もセリフで説明されるばかりじゃなあと。

 ロシアのアニメも、若手作家のものを観ると妙に技巧に走っていたり、わざと難解にしてみたり、また別の意味で小賢しくておかしいけれど。

 ノルシュテイン監督のアニメが絵本になってたので買いました。
 はりねずみの話。福音館書店から出てました。

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1787 脱セルアニメ 投稿者:加藤浩司 01/05/14 Mon 23:53:37
   ロシアアニメを観てアニメーターになった日本人は結構いるらしい。
 何年か前に宮崎駿と高畑勲がべた褒めしてたアニメもロシアのものだったような。
 両者ともセルアニメの限界を口にし、「となりの山田くん」で脱セルアニメを試みたとか。でも「千と千尋の神隠し」はセルアニメのようだ。

> あのね、リアルにしたいなら実写を使いなさいっての。実写を。

 そうかしら。「写実的な絵」にも描き手の主観は入るのだから、それはひとつの流儀としてあっていいと思います。

 あれ、27日はマゼールの曲が演奏されるじゃないか。28日にして失敗だったかも。
1788 ジブリ 投稿者:相馬契太 01/05/15 Tue 10:13:31
   今回のロシアアニメ上映会のパンフにも寄稿してましたよ>宮崎・高畑
『雪の女王』なんてそのままナウシカやもののけ姫でおかしかった。
 いくらなんでもそのまんますぎるだろ!
 まあ、プラスアルファの部分が両監督の持ち味なのだろうけれど、ファンではない俺は、そこまで分析する気は起きなかった。
 加藤さん、やってみたらどうですか。
 多分レンタルでありますよ。『雪の女王』それから『せむしの仔馬』。
 いまは『イワンの仔馬』かな。
 ノルシュテインのアニメは全編ロシア語版ならビデオがあります。
 画像は悪いけど。
 出羽桜さんに言付けようか?

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1789 ぬな!? 投稿者:出羽桜おやぢ 01/05/15 Tue 17:27:15
  >出羽桜さんに言付けようか?

 何を言い付けられるんだろう。どきどき。
1790 違う違う 投稿者:相馬契太 01/05/15 Tue 22:31:17
  「ことづける」です。
1791 ジンロックまずい 投稿者:加藤浩司 01/05/16 Wed 00:06:28
   ロシア語はあんまり得意じゃないのでいいです。

 検索したらなぜか「ファミ通.com」というサイトに載ってた。
「雪の女王に心を凍らされた少年を助けるため、少女がさまざまな苦難を乗り越えて、女王の住む宮殿を目指す。」
 これだけじゃわからん。
 猛威を振う自然。翻弄される主人公。そこはナウシカももののけも同じだが。

 言付も言伝も同じ意味のようだ。
1792 あぁ 投稿者:出羽桜おやぢ 01/05/16 Wed 01:27:03
  >「ことづける」です。

 おやぢ宅配便のことか!?
 しかし

>ロシア語はあんまり得意じゃないのでいいです。

 うひゃ〜。あっしはもう何が何だか・・・(うっかり八兵衛風)。
1793 飲んだくれ報告 投稿者:加藤浩司 01/05/16 Wed 02:37:31
   遡って報告すると、焼酎は結局梅サワーにして飲んだ。
 全然甘味がなくてうまくなかった。ああいうのはシロップを入れるものなのだろうか。一応「ブドウ糖加糖液糖」は入っているようだが。
 ともあれ焼酎は処分した。

 残るはジン。これまた苦手な蒸留酒。47.5度って、おい。
 いい匂いがしたので少し期待したがロックで飲んだらまずかった。グラスに注いだ分が飲み切れなかったので、残った梅サワーで割って飲む。うまくもまずくもない。
 ジンベースのカクテルにはどんなのがあるかと検索してみたが種類は少ない。
 とりあえずジントニックにしてみたがジンを入れすぎたようだ。特に底の方がどうしようもなく濃いのでりんごジュースを足した。ただのジンよりはまあうまい。しかしりんごジュースよりはまずい。

 ウォッカや焼酎は底に3センチ程度残っていただけだがジンは400ccはある。どうしたものか。今夜も1杯しか飲めず。

>  猛威を振う自然。翻弄される主人公。

 これはちょっと違った。自然と人間の対立の板挟みという図式だった。
1794 ご妊娠 投稿者:加藤浩司 01/05/18 Fri 00:37:50
   食事中に耳に飛び込んで来た言葉。ブホッ。
1795 幻魔大戦 投稿者:加藤浩司 01/05/19 Sat 23:18:23
   アルベルトのライブに行って来たが、いいねえ。
 音楽もさることながら、飲み食いしながらゆったりと座って聴けるというのがいい。

 なんとなく石森章太郎の「幻魔大戦」シリーズを再読。どれも面白いがどれも未完。突如小説版を購入。全20巻が1000円。
 いや、こりゃ長くなるわけだわ。今江祥智の「写楽暗殺」みたいに「語られない部分」でもって物語に厚みを加えるというやり方とはまるっきり対照的で、人物の心情、性格、過去など作者の頭の中にあるもの全て詰め込むといった体。漫画版より遥かに微に入り細に渡る。だがそれで弛緩しているというわけでもないので別段問題はないのだろう。話を止めて、ある人物を延々説明できるのは小説ならではだ。

 面白いのは、男と女の違いを明確に打ち出している点。私には「面白い」のだが、人によっては不快極まるかも知れない。ルナ姫の「女性特有」のヒステリックなところとか、ベガや丈の見せる「男のもろさ」とか。丈の姉などは聖女そのもの。

 明らかに差別的な表現もあって時代を感じさせる。黒人をニグロと書くのはご愛嬌として、「お前が男なら、王女を助けろ」とか「同性愛の悪癖」とか。
 中でも「アメリカ女は例外なく毛皮気違いである」には笑った。もっともこれが作者自身の考えなのか、作中での社会通念として述べているのか微妙な書き方ではある。

 関連サイトを検索したら、愚にも付かない感想にぶち当たりゲンナリ。
「ベガは無神経」とか「三千子の包容力は異常」とか、したり顔(?)で何も読めてないことを露呈している。アドレスは忘れた。
 それでも「マトモな人間がいない」という文句はある意味正しいかも知れぬ。狂言回しの存在が物語に貴重な彩りと厚みを与えることがあるからだ。

 ここの掲示板を見た誰かも「愚にも付かない感想にぶち当たりゲンナリ」とかどこかで言うのだろうか。ほっといてくれ。
1796 科学者よ 投稿者:加藤浩司 01/05/21 Mon 00:36:14
  「幻魔大戦」では、社会の不条理がそこここで語られ、それが単なる論説に留まらず登場人物の苦悩や葛藤としっかり結び付いている。

「科学的常識に反するからインチキでデタラメだという恐るべき思考法の持ち主が科学的権威者なんだ、日本では」(略)
「なぜ科学的常識に反する現象が存在するのか、究明するのが科学者の使命でしょう?」

 このくだりはまさに私が常々思っていたことだ。平井和正やるな。
 例えば占いを「科学的じゃない」としたり顔で「批判」したつもりになっている手合い。占いが「科学的じゃない」ことくらい誰だって知ってるわい。

 なんだったかの心霊番組に出ていた<科学者>もこんな調子だった。
「エネルギーがこうこうならなければ、ものは視覚化されないんですよ。おかしいじゃないですか。」
 そこまではわかる。ところが「だからそんなものはない」と飛躍する。幻魔大戦読めよ。

 大槻なんとかいう例の学者もひどかった。彼が「解明」したことについては「これはこういう現象です」と、<ひとつの解釈としてつじつまが合っている>のに過ぎないのに断定し、わからないことについては「現時点ではわからないがいずれ(霊現象でないことが)科学で証明されます」の一点張り。「霊の存在」が「科学で証明」される可能性はないのか、おい。
(ちなみに私は、こうしたものが仮にあったとしても「証明」されることは未来永劫ないと思っているが、それは別の話。)

 否定するのが知的で論理的で科学的だとする軽薄な思考には辟易する。
「否定の立場から検証する」のならわかるが、先に結論ありきでは話にならぬ。

 では加藤は霊や超能力を肯定するのかと聞かれたら「あった方が面白い」と答える。これは単なる好き嫌いだからして答えになってないのだが。
 ウソやインチキも山ほどあるだろうけれど、全員をそう決めて掛かるほど、私は他人を卑小に見ることができない。それは私自身が極めて高潔な人間だからだろう。

 インチキでないものを全て錯覚だと言い張る輩も必ずいるのだが、説明できないものは全部錯覚ということにしてしまえば何も考えずにすんで楽だわな。そうでない可能性も平等に考えてしかるべきではないのか。
1797 幻魔大戦 投稿者:相馬契太 01/05/21 Mon 10:19:52
   そうか小説も面白いのか。
 石森正太郎のマンガは全部読んだのだけど、小説は平井和正が途中でぶっ壊れて、1冊まるまる宗教について書かれているとかそういう噂ばかりが入ってきて読んでなかったのね。

 平井和正はその後風水にはまり、全国の気脈が乱れている場所へ護符を貼って日本を守る作業に没頭。
 しかし、寄る年波には勝てず、荒俣宏をそばに呼び、「これからは君が日本を守ってくれ」と言い残してこと切れた……りしてはいないのだが、まあ、荒俣宏に日本を託したのは本当らしい。

 荒俣の『帝都物語』と『幻魔大戦』どちらを読むのがいいだろう。

http://members.tripod.co.jp/skeita/
1798 7巻読了 投稿者:加藤浩司 01/05/22 Tue 01:58:00
   さほど夢中になっているわけではないが、3日で7巻という、自分としては異例の速さで読み進んでいるところをみると、やはり並々ならぬ吸引力を持った小説と言っていいだろう。
 丈のヒロイズムに酔えないとか、気恥ずかしい場面満載とか、文が味わいに欠けるとか、けちを付けようと思えばたくさん付けられるけれども、物語の骨子への興味がそがれるほどではない。

 元々遅筆の(らしい)平井氏が本人もビックリの速さで書き進めたというし、確かに思ったこと全てをそのまま詰め込んだような印象がある。
 エンターテイメント性を重視するなら、6〜7巻あたりの丈が日本で組織を作って苦闘するところなどは早めに切り上げてしかるべきだと思うが、作者は細かく書く方を選んでいる。(仮に映画化されたら間違いなくはしょられるだろう。)
「1冊まるまる宗教」というのも、いかにもありそう。でもそうした壊れ具合も含めて楽しめそう。さしてこの小説が好きなわけでもないけど、そう思う。
 物語そのものと同等かそれ以上に、執筆当時平井氏に何が起きていたのかという興味で読んでいる。

 それから小説のよし悪しとは別に、宗教に関する記述は、オウム騒ぎを経た今ならさほど目新しいものではないと思うが、昭和50年代にこれだけの見識を持っていたのはすごいことなんじゃなかろうか。
 当時の若者にとって、平井和正はまさに「教祖」的な存在だったのでは。

> 荒俣宏に日本を託したのは本当らしい。

 なんと。1巻の解説によれば、平井氏は「使命感」でもって小説を書いているそうな。作中に漂う気恥ずかしさはそこから来るのかも。
1799 映画ありますよ 投稿者:相馬契太 01/05/22 Tue 14:02:23
  >(仮に映画化されたら間違いなくはしょられるだろう。)

『幻魔大戦』は映画化(アニメ)されてますよ。
 俺は見てないけれども、大友克弘のキャラは印象に残っている。
 ここ(↓)とかで内容がわかります。
 http://www3.plala.or.jp/K3/anime2.htm

 ハリウッド版幻魔(↓)
 http://s2.2525.ne.jp/~moonlight/favorites/favorites03/favorites03.html

 しかし、音楽がキース・エマーソンだったとは。
1800 10巻読了間近 投稿者:加藤浩司 01/05/23 Wed 02:49:54
   あ、アニメ版は知ってます。テレビで2度ばかり観ました。
 ハリウッド版は初耳。なんかどうしようもない物語になってるようで。

<名場面>
 「僕が今どうすべきか教えてやろうか」
 丈は、目をぎらぎらさせている郁江に向っていった。
 「君をひっぱたくことだよ。君の父親はもっと早くそうすべきだった。(略)」
(略)
 「ぶったのね、本当に……」

<名文句>
 市枝は普通の娘とは異なっている。べたべたしたり、変にからみついたり、拗ねたりして、男の気を惹こうとする厭らしい心根がない。