2001.9.17 UPDATE
Since 2009.7.1
ドイツのシンセサイザーのユニット。
葉加瀬太郎を中心とするバイオリン、ウッドベース(竹下欣伸)、キーボード(斉藤恒芳)のグループ。1987年に結成され、ベスト盤ライブ盤を含む11枚のアルバムの発表を経て1996年に解散。
テレビをつけると、髪の長い太ったお兄ちゃんが音楽の話をしていた。バイオリニストらしい。
「『名曲はもう出尽くした』なんて言うやつがいるけど、そしたら一体俺達はどうすればいいの。自分の内側から出て来たメロディが他の誰かの曲に似てたっていいじゃないか。日記を書くように曲を作っている人は素敵だと思う。」(うろ憶え)
結局なんという名の人かわからなかったが、彼の言葉はとても印象に残った。「いいメロディは出尽くしたからメロディ重視の曲作りには興味がない」などとしたり顔で言うテクノ・ミュージシャンに聞かせてやりたいと思った。他の曲に似ていようがいまいが、それがその人自身の歩みならばそれでいい。本当にその通りだ。
何ヶ月か後に、またもや偶然この人物がテレビに出ているのを見て、彼が葉加瀬太郎という名前だとようやくわかった。番組で流れた彼の演奏は、「音楽はこんなに楽しくて素敵なものなんだ」というメッセージが直に流れ込んで来るものだった。素朴に、広く、そして深く音楽を追及する姿に魅せられた。
その番組で、彼がクライズラー&カンパニーとしてかつて活動していたと知って、中古屋を探し回ると、CDが驚くほど安価で手に入った。
クラシック曲が中心のその音楽はエンターテイメントの極みと言っていい。まずシンセサイザーの奇抜な伴奏が聴き手の度肝を抜き、続いて流れるバイオリン遊び心たっぷりに響き渡る。やや取っ付きにくいと思われているクラシックをかくも楽しげに鳴らして見せる才能にはつくづく感心させられる。
最近はバイオリン、ピアノ、チェロというアコースティックの編成での活動が中心のようだが、新しいCDはまだ聴いていない。クライズラーの未聴のものも含め、1枚1枚じっくり聴くつもりだ。 2001.8.22
全55本 かな
T&Eソフトでハイドライド3などの音楽を担当したTOMMYさんのサイトへのリンク。
ロックバンド。
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メインボーカル、タケカワユキヒデのオフィシャルサイトへのリンク。
和太鼓グループ
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フラメンコとポップスを融合させた音楽を聴かせるグループ。
ソニーによるオフィシャルサイトへのリンク。CD目録あり。
ポルトガルの街で生まれた音楽、ファドの歌手。関西を中心に活動しており、その実力は1999年に他界したファドの女王、アマリア・ロドリゲスにも認められた。2009年現在は神奈川県藤沢市在住。
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日系ペルー人三世のアルベルト城間を中心に沖縄で結成されたラテンロックバンド。
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作曲家・編曲家。シンセサイザーの第一人者。
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指揮者、作曲家、バイオリニスト。1930年フランス・ニュイイ生まれのアメリカ人。
9歳で指揮デビュー。ベルリン放送交響楽団音楽監督、クリーヴランド管弦楽団音楽監督、ウィーン国立歌劇場総監督、ピッツバーグ交響楽団音楽監督、バイエルン放送交響楽団音楽監督、ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督などを歴任。
随分とたまってしまった。
かつてゲーム音楽ばかり聴いていた私が、次第に食傷し「他の音楽も聴いてみるか」と手を伸ばしたのがクラシックだ。
有名曲100曲のさわりが聴けるという「音のカタログ」の案内を新聞で見付け、まずはそれを買って聴いてみた。その中で最も印象に残ったのは、オーケストラの組曲「惑星」(ホルスト)の中の「木星」の冒頭だった。(「惑星」がクラシック入門にうってつけの曲とされていることは後で知った。)
単純に格好いいと思った。それまで私はオーケストラというものにあまり良い印象を持っておらず、「無駄に多い楽器群がだぶついた音を響かせるもの」くらいにしか思っていなかった。上質の演奏を聴いたことがなかったのだろう。
この「惑星」は、そうした先入観を一掃してくれた。なにしろオーケストラが一台の「楽器」のごとき一体感を持ち、テンポも昔の演奏にありがちな変にもったい付けた「間」がなく、実に歯切れよいものだった。
演奏者に目をやると「ロリン・マゼール」とある。「音のカタログ」の中の、この指揮者の演奏だけを改めていくつか聴いてみた。やはり他の指揮者とはオーケストラの一体感が違う。
しかし私が最初に買ったクラシックのアルバムはショルティ指揮による「惑星」であった。買いに行った店にマゼール盤がなかったのである。私の好みの偏狭なせいもあろうが、ショルティ盤には不満だった。ほんの一部聴いたマゼール盤に比べて音はだぶついて聴こえたし、「ありがちな間」も気になった。
続いて買った「惑星」は、カラヤン=ウィーン・フィル盤である。カラヤンが20世紀を代表する指揮者ということも、ウィーン・フィルが世界最高のオーケストラだということも、「惑星」を一躍有名にした名盤だということも知らずに買ったが、これはかなり気に入った。ショルティ盤よりずっと演奏がスマートだし、ウィーン・フィルの落ち着いた音もいい。
だが、やはりマゼール盤の華やかさ、ダイナミックさを存分に味わいたくて、結局マゼール盤(SRCR 9262)も手に入れた。オーケストラはフランス国立管弦楽団。「いぶし銀」などと言われるウィーン・フィルとは対照的に、色彩感溢れる音が持ち味のオーケストラだ。
「火星」は意外にも躍動感に欠ける演奏でやや期待はずれだったものの(とはいえこれもマゼール独自の解釈として高く評価する向きもある)、「金星」の色彩感、「木星」の躍動感、「土星」の大胆なテンポ設定など、期待以上の「惑星」がそこにあった。圧巻は「天王星」で、このダイナミックかつ怪しさたっぷりの演奏の前には、他のどの演奏も色あせてしまう。特にティンパニの効果が抜群だった。
以後10種類ほどの「惑星」を聴いたが、やはりマゼール盤が群を抜いているように思う。これほどの名演にもかかわらず、マゼール盤が「惑星」のランキングで上位に入ったためしがないのが、私にはおおいに不満である。
ともあれ「惑星」を聴いて以来、マゼールのCDを盛んに聴くようになった。彼の演奏は、ダイナミックでありながらもひとつひとつの音を大事にしているのが大きな特徴で、他の指揮者ならあっさり流してしまうような箇所で驚くほど効果的な演奏をやってのける。それでいて過度な感情移入は決してせず、常にスマートだ。時としてそれは無味乾燥なつまらない演奏にもなりがちだが、ひとたびツボにはまればこの上なく個性的な名演を生む。ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートではこれまで10回に渡って抜群のバトンテクニックを披露しているから、テレビで目にした人も多いだろう。
彼の得意とする作曲家として真っ先に挙げられるのはブルックナー、チャイコフスキー、R・シュトラウスらだが、私は「惑星」から入ったこともあり、娯楽色の強いものに好みが偏っている。その手の曲で「惑星」の他に薦めたいのは、ピッツバーグ交響楽団を率いての「グランド・キャニオン」(グローフェ/SRCR 9529)だ。マゼールのテクニック全開のダイナミックな快演で、これを聴いた時は、ドラティ盤を遥かに凌ぐ新しい決定盤と思ったものだが、これまたさして評判にもなっておらず不満である。「山路にて」などで指摘されるリズムの固さを差し引いても決して無視されるべき演奏ではないと思うのだ。特に大迫力の「豪雨」を聴いてしまったら、他の指揮者の演奏など時雨か春雨である。
「20世紀最後の巨匠」と謳われ、また当代随一とまで言われるバトンテクニックを持つマゼールだが、己の才能を生かし切っていないという評判が後を絶たない。確かに、カラヤンやバーンスタインの後を継いで指揮界をリードするだろうと噂された割には、その活躍ぶりは物足りない。日本の音楽雑誌で企画される名盤ランキングでも、マゼール盤が上位に位置する曲はごく僅かである。レコード・アカデミー賞(これも日本の賞)も、1970年代に2度受賞したきり遠ざかっている。もう70歳を過ぎたマゼール。もう一花咲かせてもらいたいものである。とは言うものの、欧米に比べ日本での彼の評価は極端に低いという話だから、マゼール自身の感触としては「花咲き乱れ」といった風なのかも知れない。 2001.7.30
主にアコースティック楽器からなるポルトガルのグループ。
美と調和の極みともいえる彼らのメロディは「奇跡」の冠にふさわしく、一声一声が世界の全てを語っているかのようなテレーザ・サルゲイロの歌声は反則のペナルティにふさわしい。
2007年にボーカルのテレーザ・サルゲイロらが脱退。その後メンバーを換えて「Madredeus & A Banda Cósmica」として活動。
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照屋林賢率いるグループ。琉球音楽とポップスを融合。
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一時期ルパン三世のCDを盛んに買っては聴いていたことがある。なぜあんなにも入れ込んでいたのか我ながら不思議だ。
アニメ作品は「旧ルパン三世」や「カリオストロの城」は好きだが「新ルパン三世」は救いようもなくつまらないものだったし、また大野雄二の独特の語り口(メロディー)に特別魅力を感じていたわけでもない。それなのになぜか次々と買っては聴いた。つまりは「気になる音楽」ということなのだろう。
だがさすがに5枚組の限定盤「ルパン三世BOX」の1と2(計10枚)を買ってしまったのは失敗だった。1はともかく2は「余ったBGM詰め合わせ」といった体の、アルバムと呼ぶのもはばかられるマニア向け資料といった趣なのだ。
ところがその数年後には、懲りずにテレビ映画のルパン三世のサウンドトラックを4本もまとめ買いしてしまった。というのは、ある店の閉店セールで新品が1本500円で売られていたのだ。聴いてみると、これまたアルバムというより寄せ集めの資料。いくら安いとはいえ1枚買えば充分だったと臍を噛んだ。1曲目はいずれも「ルパン三世'89」。
そんなこんなでルパン三世のCDが随分と増えてしまった。お薦めしたいのは、やはりサウンドトラックよりも、初めからアルバムとして作られたものに多い。
1992年に発売された「ルパン三世テーマ・レボリューション'92」に収められているのは、「炎のたからもの」「ラヴ・スコール」といったボーカル曲のリメイク版の他、シンセサイザーを駆使したインストゥルメンタルの新曲、そして最後を飾るのはテレビ映画でも恐らく使われたことのない「ルパン三世'92」。いずれも切れ味ある見事な出来映えだ。
また、同じ1992年に発売された「ルパン三世 聖夜泥棒」も捨て難い。尾崎紀世彦やしばたはつみの唄う新曲、あまり知られていない「ルパン三世パート3」のエンディング曲や「カリオストロの城」のBGM「ミステリアス・ジャーニー」のリメイク版、いずれも胸に染み入る曲に仕上がっている。
サウンドトラックでは「ルパン三世BOX(1)」の中の1枚「カリオストロの城」が異彩を放つ。掴み所のない不思議な曲の多かったテレビ版とは対照的に、ドラマチックな曲が揃っており(意図的なものであろう)聴き応えがある。
ルパンと銭形の脱出シーンの「Samba Temperado」や、カリオストロ家の宝が全貌を現した場面の「ミステリアス・ジャーニー」は特に印象深い。
(また、このサウンドトラックには収められていないが、ビッグバンドによる「ルパン三世'80」が初めて使われたのは、この映画の序盤のカーチェイスの場面と思われる。これも秀逸であった。)
1998年にルパン三世30周年記念として発売されたリミックス集「PUNCH THE MONKEY!」がヒットして以来ルパン人気が再燃したのか、ルパンシリーズのCDが盛んに発売されている。しかし最近のCDは「まだ」あまり聴いていないので割愛する。
現在ジャズ・トリオで演奏活動を盛んに行っているという大野雄二はもちろん、旧ルパン三世の音楽を担当した山下毅雄の人気も根強いものがある。ラテンジャズという、日本ではあまりなじみのない彼の音楽にも興味があるが、CDを持っていないのでこれまた割愛する。
もう一人注目しているのは、原作者のモンキー・パンチ自ら監督した映画「DEAD OR ALIVE」の音楽を担当した根岸貴幸。「ルパン三世のテーマ'96」は切れ味のある見事な出来栄えだ。彼の名を初めて知ったのは、実はゲーム音楽のアレンジャーとして名を連ねていた頃で、彼の作品の完成度は群を抜いていた。
リストを作ろうと思い立ったのは1999年12月。当時260〜270枚のCDを持っていた。1〜2度聴いたきりのものが増えてしまい、もったいないから改めて一通り聴いてみようじゃないかと思い立ち、聴いたCDをその都度書き加えるというやり方でCDリストを作ることにした。「20世紀中の完成」を謳い文句に取り掛かったものの……。
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